第49話 8/16-ニセコ・羊蹄山
盆踊りの日、コジコジ君は酒を控えてその夜の内にニセコに戻る。
ニセコには彼の知人のロッジがあるのでベースにしているらしい。
私が「これからそっち向かうから泊めて」と頼むと快く了解してくれた。
羊蹄山に登ると言うと、彼も付きあってくれるらしい。

翌16日、コジコジ君のロッジに到着。

地下室付き、3階建ての立派なロッジです。リッチだな〜
コジコジ君いはく「いや、俺の友達がリッチなんだって」
でも俺の友達にはこんなの持ってる人いないよ。

その日は久しぶりに落ち着いて就寝。冨野も屋根はあるけど、
広い部屋に一人で寝たのは本当に久しぶり。
 翌17日、早朝から羊蹄山登山。地図によると約5時間と書いてある。
「距離が5kmくらいだから、往復で5時間だよな…」
と勝手に2人で計算してしまう。
装備もいたって軽装で、軽いハイキング気分。
#コジコジ君に至っては、飲み物は缶コーヒーだけ(爆
 私は昨日の盆踊りでGetした、200ccくらいのスポーツドリンク2本のみ。
しかし、これはえらい思い違いだった…

朝はまだ曇っていたので写真撮影を見送る。
当初は2人で登っていたが、5合目頃から私が遅れ出す。
ていうか、彼は元アメフト部(ラグビーだっけ?)だからね、俺のペースだって遅くないよ。
 一人で歩いていると、ひょこひょことシマリスが!

マツボックリなんかくわえて、めっちゃラブリ〜
#写真は拡大してるけど、実際1mくらいまで近づいてきて、
 それも2分近くほほえましい仕草で悩殺してきたんだよ。

7合目頃からは視界も開け、高山植物も多種に花開いていた。
<羊蹄山高山植物写真集>



約3時間で登頂。コジコジ君はもう30分は早かったとか。
#登山の30分って、えらい違いよ…


遠く見えるのは多分洞爺湖。中に島があるしね。
 ベテランの登山家さんと軽く会話すると、このコースは普通
片道5時間だそうな。ましてや私らのような軽装は暴挙だったようだ。
たしかに会う方みんなガッチリしたリュック背負ってストックまで持ってるし。

帰りは2人で下山。暑くなってきた。早朝から登山して良かった。
すれ違う挑戦者の中に、明らかにうちらと同じような羊蹄山を舐めてる
ヒヨッ子たちが。これからますます暑くなるのに。頑張れよ。
登山口に戻って記念写真。こっちはコジコジ君。

「あれ?なんで俺を撮るの(爆」
ちうわけで私も撮ってもらいました。

そして改めて入り口から羊蹄山を眺める。

いやー、俺らたった今あの上にいたんだな〜
結局所要時間は往復で6時間弱。
下山して早々に自販機を探しましたとさ(^^;

その後、コジコジ君推薦のそば屋さんへ。
そば屋の犬が落ち着いてて、撫でようかと思ったら、クサイらしい…
洗ってやれよ。
蕎麦はさすが薦めるだけあって本格派。大変美味い!
山形の七兵衛に匹敵する、と思う。
もっと量があると良かったかな。

登山がきつかっただけあって、体が痛く足取りはすっかり老人
登山したその日ではあるが、コジコジ君に暇乞いをし、
ニセコを発ったのでした。
つづく